撮影後記
今回、このプロジェクトに参加するにあたり、久しぶりに自分の卒業アルバムを開いてみました。
高校を卒業したのは、昭和の終わりという途方もないほど昔のことでした。しかし、アルバムに収められた写真は、まるで昨日のことのように鮮明に当時の記憶を思い出させてくれました。友だちや先生のこと、悔しかったり楽しかったりした思い出が、いかに自分の人生に大きな影響を与えてきたのか・・・・卒業アルバムは単なる「思い出のアルバム」ではなく「今の自分を見つめる教科書」のようにも思えました。大人になった自分が卒業アルバムを開いて感じた「想い」を1人でも多くの人にも感じてもらいたい。それが今回の作品のテーマでした。
いろいろな方のご縁もあり、今回の撮影の舞台になったのは愛媛県松山市です。「自分のふるさと」を思い出せる舞台として、松山という地は絶好の場所でした。自然が豊かで海も山もある、人にやさしい街がある・・・舞台になった新田高校のみなさん、ありがとうございました。
そして主人公の高校生たちを演じたのが、ガールズバンド「たけやま3.5」のメンバーたち。素直でかわいい4人の女の子でした。今回はなるべくお芝居をせず、自然な彼女たちを撮ろうとしました。
彼女たちの飾らない魅力が画面からも感じられると思いますし、凜太郎役の松原涼くんとの初々しいシーンも見どころのひとつです。
この作品を見た後、ちょっと自分の卒業アルバムを開いてみようかなと思ってもらえれば、うれしいです。
愛媛県総合運動公園でのひとコマ。機材チェック待ち。まだ少し寒さが残っていました。